2018年4月1日

新種のダニ、都内の公園で発見

カタツムリに寄生するダニの新種記載論文が、Zootaxa vol. 4402 No.1(動物分類学の専門誌:ニュージーランド)で発行されました。これは脇司(私)、蛭田眞平 研究員(国立科学博物館)、島野智之 教授(法政大学)の3名の共同研究です。




このダニ(写真)は、2016年6月に、目黒寄生虫館の近所にある都立林試の森公園で、カタツムリに寄生していたところを発見されました。和名はワスレナカタツムリダニです。「たくさん採れるのに誰からも注目されてこなかったので、もう二度と忘れられることのないように」と願いを込めて付けました。学名は東京にちなんでRiccardoella tokyoensis(トウキョウエンシス:東京の、と言う意味)としました。

なお、このダニの仲間は、人体への寄生例は報告されていません。
記載論文の要旨(英語)は、以下のリンク先で読むことが出来ます。【脇】
https://biotaxa.org/Zootaxa/article/view/zootaxa.4402.1.8