2018年5月20日

ミニ解説会『寄生虫の卵のはなし』を開催しました


 5月19日に、ミニ解説会「寄生虫の卵のはなし」を2階展示室の蝋模型標本展示の前で行いました。寄生虫卵には様々な形や大きさがあること、それらが検査に役立つこと、低温や消毒薬には強いが、直射日光や高温には弱いこと、数千年~数百年前の遺跡で見つかる寄生虫卵から当時の暮らしがわかることなどをお話ししました。午前は約30名、午後は約20名の皆様にお越しいただきました。
 次回は6月の予定です。当館ウェブサイトでお知らせいたします。【巖城】

2018年5月5日

ミニ解説会「寄生虫の卵のはなし」(5/19)のお知らせ


 3月に寄生虫の蝋模型標本の展示が新しくなりました。この中には、色々な寄生虫の卵の模型があります。今回は、寄生虫の卵の様々な形や、あまり知られていない性質についてお話しします。

日時: 2018年5月19日(土)①10:30〜 ②13:00〜 それぞれ10分程度(2回とも同じ内容)
場所: 2階展示室
予約・参加費: 不要
講師: 巖城 隆(当館研究員)

2018年5月4日

特別展「藤浪 鑑展: 資料で見る100年前の日本住血吸虫病研究」を開催


 明治期に日本住血吸虫病に取り組んだ病理学者 藤浪鑑は、この寄生虫を人体から初めて発見し、ある実験を通じて感染経路の証明にいたりました。5月3日から始まった本特別展では、京都大学に残されていた膨大な資料の中から、約100年前に藤浪博士が行った研究を紹介します。特別展の展示資料は撮影不可ですが、一部の資料(複製)は手に取って見ることができます。 【巖城】

https://www.kiseichu.org/event

2018年5月3日

着任のご挨拶


4月21日より当館研究員に着任しました、高野剛史と申します。専門は寄生性巻貝類で、分類はもちろん、その生態や進化にも焦点をあてた研究に取り組んできました。今後様々な寄生虫に知識と興味を広げていきたいと思います。
寄生する貝と聞いて、ピンとこない方が多いかもしれません。今後ミニ解説会などで紹介できればと考えておりますので、その際は是非ご来館ください。【高野】


2018年4月25日

ミニ解説会「アサリの中のカクレガニ」を開催しました。

4月21日に、ミニ解説会「アサリの中のカクレガニ」を開催しました。カクレガニは、二枚貝に寄生するカニの仲間です。身近なところでは、料理された二枚貝の中から見つかります。解説会では、1階に展示中のカクレガニ標本の近くで、写真や動画を使ってその種類や生態をお話ししました。午前・午後合わせて45名がいらっしゃいました。

次回の解説会は5月の予定です。詳細は当館ウェブサイトでお知らせいたします。【脇】

2018年4月22日

三重県総合博物館の企画展に協力

三重県総合博物館では、4月14日(土)から『第19回企画展 知ってる貝!見てみる貝!貝のヒミツ』が開催されています(6月17日(日)まで)。
当館は、日本住血吸虫の中間宿主であるミヤイリガイの標本と、関連画像の提供で協力しています。【脇】

三重県総合博物館
http://www.bunka.pref.mie.lg.jp/MieMu/

2018年4月4日

カクレガニ展示標本入れ替え

1F展示室「寄生虫の多様性」では、二枚貝に寄生するカクレガニを展示しています。しかし、標本が1963年採集と古く、若干痛んでいました。
そこで、3月29日に写真の新しい標本と取り替えました。これは2015年4月に採れたカギヅメピンノというカクレガニで、トリガイに寄生していました。大きい方がメスで、小さい方がオスです。私が韓国の済州大学校で研究をしていたときに、現地の貝類研究者や学生さんと一緒に採集したものです。

4月21日のミニ解説会では、カギヅメピンノを含めたカクレガニについてお話します。興味をお持ちの方はご参加ください。【脇】
https://kiseichukan.blogspot.jp/2018/03/blog-post_23.html

2018年4月1日

新種のダニ、都内の公園で発見

カタツムリに寄生するダニの新種記載論文が、Zootaxa vol. 4402 No.1(動物分類学の専門誌:ニュージーランド)で発行されました。これは脇司(私)、蛭田眞平 研究員(国立科学博物館)、島野智之 教授(法政大学)の3名の共同研究です。




このダニ(写真)は、2016年6月に、目黒寄生虫館の近所にある都立林試の森公園で、カタツムリに寄生していたところを発見されました。和名はワスレナカタツムリダニです。「たくさん採れるのに誰からも注目されてこなかったので、もう二度と忘れられることのないように」と願いを込めて付けました。学名は東京にちなんでRiccardoella tokyoensis(トウキョウエンシス:東京の、と言う意味)としました。

なお、このダニの仲間は、人体への寄生例は報告されていません。
記載論文の要旨(英語)は、以下のリンク先で読むことが出来ます。【脇】
https://biotaxa.org/Zootaxa/article/view/zootaxa.4402.1.8

2018年3月29日

FMラジオに出演

3月21日14:10から放送された「出会いの渋谷 -科学のスクランブル交差点-(渋谷のラジオ、87.6FM)」の最終回に私(脇)がゲスト出演しました。目黒寄生虫館の紹介、カタツムリの寄生虫研究の面白さ、カタツムリの殻の様々な形についてお話してきました。

今回の番組は、以下のリンクから聞くことができます。 【脇】
https://note.mu/shiburadi/n/ne40b6950bdf3

2018年3月25日

日本寄生虫学会大会で発表


 3月17日・18日に新宿区で開催された第87回日本寄生虫学会大会で,当館の3名がそれぞれ次の演題で口頭発表とポスター発表を行いました。【巖城】
 
・小川和夫「トラフグ属フグに寄生する単生類 Heterobothrium の追加種」(口演)
・脇 司「国内に広く分布するカタツムリダニ属の1種について」(口演)
・巖城 隆「ニホンアナグマ Meles anakuma に寄生する Toxocara 属線虫について」(ポスター)

2018年3月24日

滋賀県立大学の浦部先生と大学院生の西平君が来館


 日本寄生虫学会直前の3月15日・16日に、滋賀県立大学の浦部美佐子先生と大学院生の西平君が来館されました。亀谷了初代館長が作製した多数のフタゴムシ標本を精力的に観察・撮影していました。 【巖城】

2018年3月23日

ミニ解説会「アサリの中のカクレガニ」開催

味噌汁のアサリから小さなカニが出てきたことはありませんか?そのカニは「カクレガニ」の仲間です。今回は、そのカクレガニの種類や生態について解説します。

日時:2018年4月21日(土)
   ① 10:30~  ②13:00~
場所:1階展示室
予約・参加費:不要
講師:脇 司 (当館研究員)

2018年3月11日

ミニ解説会『100年前の寄生虫教育 ― 藤浪 鑑が講義に使った掛図』を開催しました


 3月10日に、1階展示室でミニ解説会『100年前の寄生虫教育 ― 藤浪鑑が講義に使った掛図』を開催しました。日本住血吸虫を人体から初めて発見したことで知られる藤浪鑑は、ドイツ留学で学んだ当時の最新知見を掛図に表して、学生に講義していました。解説会では、現存する約300枚の掛図のうち、寄生虫に関するものを、スライドプロジェクターを使って紹介しました。午前・午後合わせて38名の参加がありました。
 次回の解説会は4月の予定です。また、5月からは、藤浪鑑が日本住血吸虫発見後に、この寄生虫病の撲滅に取り組んだ様子を紹介する特別展を予定しています。当館ウェブサイトでお知らせいたします。【小川】

2018年3月4日

千代田区生涯学習ジュニアカレッジで講演と寄生虫の観察をしました


 2月25日に平成29年度 千代田区生涯学習ジュニアカレッジ『意外と身近な寄生虫 ~魚の中をのぞいて探してみよう~』(会場:九段生涯学習館)が開かれ、私(巖城)と脇研究員が講師として参加しました。小学4年~中学1年の20名の参加者に魚の寄生虫についてお話しした後、実際に魚を開いて寄生虫を探し、子どもたちに実体顕微鏡で観察してもらいました。採集した寄生虫を使って、標本の作り方も実演しました。最後に、寄生虫(条虫の一種 ニベリニアの幼虫)の液浸標本をおみやげに持ち帰っていただきました。 【巖城】

2018年2月28日

ミニ解説会『100年前の寄生虫教育 ― 藤浪 鑑が講義に使った掛図』(3/10)開催のお知らせ


 特別展示「100年前の寄生虫教育 ― 藤浪 鑑が講義に使った掛図」のミニ解説会を行います。藤浪 鑑(ふじなみ あきら)が日本住血吸虫を人体から初めて発見したころ、京都大学ではどんな講義が行われていたのでしょうか。講義に使われていた掛図のうち、寄生虫に関するものを使ってお話しします。


日時:2018年3月10日(土)
   ① 10:30~ ②13:00~ それぞれ10分程度(2回とも同じ内容)
場所:1階展示室
予約・参加費:不要
講師:小川和夫(当館館長)

2018年2月18日

ミニ解説会「戌年なので、犬糸状虫についてお話しします」を開催しました


 2月17日に、ミニ解説会「戌年なので、犬糸状虫についてお話しします」を、2階展示室の犬糸状虫(イヌのフィラリア)展示の前で行ないました。犬糸状虫の一生や、ノーベル賞を受賞した大村・ウィリアム両博士と駆虫薬イベルメクチンのこと、犬糸状虫症の新しい治療法と細菌ボルバキアの関係などをお話ししました。午前・午後合わせて約35名がいらっしゃいました。
 次回の予定は3月です。当館ウェブサイトでお知らせいたします。【巖城】

2018年2月12日

目黒区内の小・中学校の砂場の寄生虫卵調査(冬季)を実施


 2月8日・9日に目黒区内の小・中学校の砂場の寄生虫卵調査を実施しました。昨年8月の調査と同じ5校を訪問し、砂を採取しました。実験室では、試験管に入った砂を比重1.2の液体で処理し、液面に浮いた寄生虫卵を採集して顕微鏡で観察します。実際には、花粉や植物の破片など寄生虫卵ではない物が多数見つかるので、鑑別には苦労しています。(上の写真に寄生虫卵はありません。) 【巖城】

2018年2月2日

新刊『増補版 寄生蟲図鑑』と『日本のムラージュ』のご紹介


 目黒寄生虫館が関わった2冊の本が先月末に発売されました。

 『増補版 寄生蟲図鑑 ふしぎな世界の住人たち』(講談社)は当館研究者が監修しました。掲載された寄生虫は前版(飛鳥新社)の38から50に増え、内容も若干改訂されています。ショッキングピンクの表紙が思わず人目を惹きます。
http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784061531611

 『日本のムラージュ 近代医学と模型技術 皮膚病・キノコ・寄生虫』(青弓社)では、当館展示の寄生虫蝋模型標本と、その製作者の沼田仁吉氏について一章が割かれています。展示では見られないアングルやライティングで撮影された蝋模型の写真も印象的です。
https://www.seikyusha.co.jp/bd/isbn/9784787234308/

 2冊とも当館ミュージアムショップで販売いたしますので、是非お手に取ってご覧ください。【巖城】

2018年2月1日

ミニ解説会『戌(いぬ)年なので、犬糸状虫(いぬしじょうちゅう)についてお話しします』(2/17)開催のお知らせ


イヌを飼っている方は、犬糸状虫(イヌのフィラリア)のことをご存知でしょう。
そのフィラリアと、3年前にノーベル賞を受賞した大村博士が関係あることを知っていますか?
最近わかってきた、ある細菌と犬糸状虫の密接な関係についてもお話しします。 【巖城】

日時:2018年2月17日(土)
   ① 10:30~ ②13:00~ それぞれ10分程度(2回とも同じ内容)
場所:2階展示室
予約・参加費:不要
講師:巖城 隆(当館研究員)

2018年1月24日

ミニ解説会「カタツムリに寄生するロイコクロリジウム」を開きました

1月20日に、当館でミニ解説会「カタツムリに寄生するロイコクロリジウム」を開きました。ロイコクロリジウムは吸虫の一種で、カタツムリの目を芋虫のような見た目に変えてしまいます。私(脇)が、ロイコクロリジウムに感染したカタツムリの動画や写真を使いながら、その生態や魅力についてお話しました。午前、午後あわせて50名ほどの方にお集まりいただきました。
次回の解説は来月2月の予定です。詳細は当館ウェブサイトでお知らせいたします。【脇】


2018年1月14日

特別展「100年前の寄生虫教育 ― 藤浪 鑑が講義に使った掛図」を開催


 1月13日から、日本住血吸虫を人体から初めて発見したことで知られる病理学者 藤浪鑑が、今からおよそ100年前、京都大学医学部教授時代に寄生虫学の講義に使っていた掛図9点(複製)を展示しています。ズビニ鉤虫(十二指腸虫)、ヒゼンダニ(疥癬虫)の拡大図や、肝蛭(吸虫類)の各発育段階の図など、当時の医学寄生虫学の様子や講義内容をうかがい知ることができる貴重な資料です。本企画終了後の4月下旬から、改めて藤浪による日本住血吸虫の発見、日本住血吸虫症の撲滅に向けた取り組みを紹介する特別展を予定しています。【巖城】

http://www.kiseichu.org/event

2018年1月8日

予告:ミニ解説会「カタツムリに寄生するロイコクロリジウム」

ロイコクロリジウムという寄生虫を知っていますか?この虫は、カタツムリの目をイモムシのような見た目に変えてしまいます。カタツムリの寄生虫の研究者が、この虫を詳しく解説します。【脇】

日時:1月20日(土)①10:30~ ②13:00~(2回とも同じ内容です)
場所:1階展示室(開始時刻にお集まりください)
予約・参加費:不要
講師:脇 司(研究員)