2024年5月9日

【予告】「国際博物館の日」記念事業(5/11~)

 
 来たる5月18日(土)は、ICOM(国際博物館会議)が提唱する「国際博物館の日」です。毎年の共通テーマをもとに、活動に賛同する世界中の博物館等でこの日を中心に様々なイベントが開催されます。今年のテーマは、「学びと研究のための博物館」。これに合わせて、当館でも2つの企画を実施します。この機会に是非目黒寄生虫館へお越しください。


①ミニ解説会

当館の研究員と館長によるミニ解説会(各回10分程度)を4回にわたって行います。
場所は1階展示室。予約・参加費はともに不要です。時間になりましたら直接お集まりください。
各回のテーマと担当者は以下の通りです。

5月18日(土)
11:00~ 「深海の寄生虫」 研究員 髙野 剛史
「寄生」は地球上のあらゆる環境でみられる現象で、深海も例外ではありません。本解説会では、滅多に目にすることのない深海性の寄生虫を、実際の調査風景とともにご紹介します。

13:30~ 「日本住血吸虫症と闘った人たち」 館長 倉持 利明
日本は、日本住血吸虫症を克服した世界で唯一の国であることをご存知でしたか?百年戦争ともいわれた闘いの中で、いくつもの突破口を開いたキーパーソンズをご紹介します。

5月19日(日)
11:00~ 「野外で寄生虫を探す」 研究員 佐田 直也
寄生虫を捕まえないことには、寄生虫研究は始まりません。ここでは、普段我々がどうやって寄生虫を捕まえているか解説したいと思います。

13:30~ 「寄生虫のなまえ」 研究室長 巖城 隆
寄生虫の名前、特に和名について、和名と学名の違いと関係、最近見つかった寄生虫の和名などについてお話しします。

②職員のイチ推し写真集

研究・調査や資料管理など、展示室ではあまり見られない日々の活動について、
職員たちの「イチ推し写真」を通じて紹介します。是非ご覧ください。

期間:5月11日(土)5月26日(日)
場所:1階展示室 情報コーナー

2024年4月19日

日本貝類学会令和6年度大会に参加しました


 日本貝類学会令和6年度大会および日本貝類学会若手の会が、4/12~14に大阪市立自然史博物館で開催されました。私(高野)は「千島および日本海溝の深海・超深海性ナマコ類から得られたハナゴウナ科腹足類」という題で、水深3700~6500 mに生息するナマコに寄生していた貝類の多様性についてポスター発表しました。
 4/14には公開講演会が行われ、「貝に寄生する、貝が寄生する」という題で講演しました。この講演はYouTubeで同時配信されましたが、5/31まで視聴することができます。ご興味のある方は是非ご覧ください。【高野】

2024年4月10日

【告知】日本貝類学会公開講演会「貝に寄生する,貝が寄生する」(4月14日)


4/14(日)の13時~14時に、大阪市立自然史博物館で開催される日本貝類学会公開講演会にて、「貝に寄生する、貝が寄生する」という題で講演します。この講演会はYouTubeでライブ配信されるほか、5/31まで見逃し配信される予定です。詳しくは以下をご覧ください。【髙野】

大阪市立自然史博物館HP

日本貝類学会令和6年度大会HP

YouTubeライブのリンクはこちら

2024年4月4日

東京都健康安全研究センターの鈴木 淳先生と村田理恵先生が来館されました

 3月31日、東京都健康安全研究センターの鈴木 淳先生(写真の左から3人目)と村田理恵先生(同4人目)が来館されました。お二人とはこれまで、アニサキスに関する共同研究を行ってきましたが、今回はそのまとめと、今後の共同研究について話し合いました。小川名誉館長も同席してたいへん有意義なひとときを過ごしました。 【倉持】

2024年3月17日

第93回日本寄生虫学会大会に参加しました

 本大会は去る3月9〜10日、順天堂大学本郷キャンパス(東京都文京区)で開催され、当館から研究員全員と私、倉持が参加しました。大会では、一般演題(口頭発表とポスターセッション)のほか、シンポジウム、特別講演、海外招聘講演などが行われ、どれも大盛況で素晴らしい大会でした。
 当館からは、髙野ほかによる「クロナマコを宿主とするハナゴウナ科腹足類2種の寄生部位と系統関係」と、倉持・髙野・佐田ほかによる「テナガダコから得られた大型の未成熟線虫について(続報)」発表しました。
 また大会前日の8日には、同じ会場でサテライトミーティング、寄生虫分類形態談話会第92回例会を主催しました。日本獣医生命科学大学の常盤俊大先生によるご講演「珍種からせまるコクシジウム類の多様性」もたいへん好評でした。
【倉持】